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AozoraEpub3-JDK21

AozoraEpub3 - Aozora Bunko to EPUB 3 Converter (JDK 21)

🌐 English

narou.rs 導入ガイド(Windows 11・画像付き)

⚠️ 注記

  • 本記事は narou.rs の公式マニュアルではありません。不明な点は narou.rs の READMEIssues の最新情報を優先してください。
  • 検証環境: Windows 11(日本語)、narou.rs v0.3.4、AozoraEpub3 v1.4.0-jdk21

narou.rs(開発: Rumia-Channel 氏)は、Web 小説のダウンロード・更新・変換を行うツール narou.rb(whiteleaf7 氏作)の互換ツールです。Rust で実装されており、narou.rb と同じく変換エンジンに AozoraEpub3 を使用します。

本ガイドの手順を上から順に進めると、小説の URL を貼り付けるだけで EPUB が生成される環境が完成します。所要時間は 15〜20 分程度です。

全体の流れ

  1. Java のインストール
  2. AozoraEpub3 の準備
  3. narou.rs のダウンロードと展開
  4. 初期化と AozoraEpub3 の登録
  5. Web UI の起動
  6. ★ 出力を EPUB に設定(必須)
  7. 小説の登録と EPUB の取り出し

0. 準備するもの

本ガイドでは、次の 3 つのフォルダ構成で説明します。別の場所に置く場合は、コマンド内のパスを読み替えてください。

フォルダ 用途
C:\Tools\AozoraEpub3-jdk21 AozoraEpub3(変換エンジン)
C:\Tools\narou narou.rs 本体
C:\Tools\narou-novels 小説の保存・管理フォルダ

Point: インストール先は半角英数字だけのパスにするとトラブルを避けられます。 日本語やスペースを含む場所(ダウンロード フォルダや OneDrive 配下など)は避けてください。

PowerShell の開き方

本ガイドでは、コマンド入力用の画面(PowerShell)を何度か使います。次のどちらかの方法で開けます。

また、エクスプローラーで開いているフォルダ内の何もない場所を右クリック →「ターミナルで開く」を選ぶと、そのフォルダの場所でコマンド入力画面(通常は PowerShell)が開きます(手順 4・5 で使います)。

コピーしたコマンドは、PowerShell の画面上で右クリック(または Ctrl+V)すると貼り付けられます。管理者として実行する必要はありません。


1. Java のインストール

AozoraEpub3 の実行には Java が必要です。まず、すでにインストールされているかを PowerShell で確認します。

java -version

バージョン番号(21 以上)が表示されれば OK です。「認識されません」と表示された場合は、 👉 トップページの Java インストールガイド に従って Eclipse Temurin の Java 25 LTS をインストールしてください。

ここまでの確認: java -version でバージョンが表示される


2. AozoraEpub3 の準備(narou.rs 専用フォルダ)

  1. AozoraEpub3-JDK21 のダウンロードページ から AozoraEpub3-x.x.x-jdk21.zip をダウンロードします。
  2. zip を右クリック →「すべて展開」を選び、展開先の欄に C:\Tools\AozoraEpub3-jdk21 と入力して展開します。

⚠️ 注意: narou.rs は初期化の際に AozoraEpub3 の構成ファイル(chuki_tag.txt)を書き換えます。 AozoraEpub3 をほかの用途でも使っている場合は、narou.rs 専用として別のフォルダに展開してください(narou.rs 自身も専用インストールを推奨しています)。

ここまでの確認: C:\Tools\AozoraEpub3-jdk21 を開くと、その直下に AozoraEpub3.jar がある。 さらに一段深いフォルダの中に入ってしまっている場合は、その中身をすべて C:\Tools\AozoraEpub3-jdk21 の直下に移動してください。


3. narou.rs のダウンロードと展開

  1. narou.rs の Releases ページ から Windows 用の zip(名前に x86_64-pc-windows を含むもの)をダウンロードします。
  2. zip を右クリック →「すべて展開」します。展開すると narou フォルダができるので、C:\Tools\narou となるように移動します。

展開後の構成は次のとおりです。

C:\Tools\narou\
  narou_rs.exe
  narou_rs_updater.exe.new
  webnovel\
  preset\
  commitversion
  LICENSE / README.md / Third-Party-License.md

⚠️ 注意: narou_rs.exe は同じフォルダにある webnovel\preset\commitversion を参照して動作します。 これらを別の場所に移動したり削除したりしないでください。

⚠️ 注意: 起動時に「VCRUNTIME140.dll が見つかりません」と表示された場合は、 Microsoft 公式の Visual C++ 再頒布可能パッケージ (x64) をインストールしてください。

ここまでの確認: PowerShell で C:\Tools\narou\narou_rs.exe version と入力すると、バージョン番号(例: 0.3.4)が表示される


4. 初期化と AozoraEpub3 の登録

小説を保存・管理するフォルダを作り、その中で初期化コマンドを 1 行実行します。

  1. エクスプローラーのアドレス欄に C:\Tools と入力して開き、何もない場所を右クリック →「新規作成」→「フォルダー」を選び、フォルダ名を narou-novels と入力して Enter を押します。
  2. 作成した narou-novels フォルダを開き、フォルダ内の何もない場所を右クリック →「ターミナルで開く」を選びます(行頭に C:\Tools\narou-novels と表示された画面が開きます)。
  3. 開いた画面に次の 1 行を貼り付けて、Enter を押します。
C:\Tools\narou\narou_rs.exe init -p "C:\Tools\AozoraEpub3-jdk21"

成功すると、次のように表示されます。

.narou/ を作成しました
小説データ/ を作成しました
webnovel/ を作成しました (6 files)
AozoraEpub3の設定を行います
!!!WARNING!!!
AozoraEpub3の構成ファイルを書き換えます。narouコマンド用に別途新規インストールしておくことをオススメします
AozoraEpub3 の構成ファイルを書き換えました
グローバル設定を保存しました
初期化が完了しました!

Point: -p には手順 2 で AozoraEpub3 を展開したフォルダを指定します。 行間は標準で 1.8 倍に設定されます(変えたい場合のみ -l 2.0 のように追加します)。 スタートメニューから開いた PowerShell で実行する場合は、先に cd C:\Tools\narou-novels と入力して現在地を移動してください(手順 5 も同様です)。 登録に失敗した場合も、同じフォルダでもう一度 init -p ... を実行すればやり直せます (「既に初期化済みです」と表示されますが、AozoraEpub3 の設定はやり直せます)。

⚠️ 注意: 小説管理フォルダは、narou.rs 本体のフォルダ(C:\Tools\narou)の中には作らないでください。 narou.rs は本体フォルダと小説管理フォルダを分ける前提で設計されています(公式 README の指示)。

ここまでの確認: 「初期化が完了しました!」と表示される


5. Web UI の起動

手順 4 と同じように、エクスプローラーで C:\Tools\narou-novels を開き、フォルダ内の何もない場所を右クリック →「ターミナルで開く」を選んで、次の 1 行を実行します。次回以降もこの操作だけで起動できます。

C:\Tools\narou\narou_rs.exe web

ブラウザが自動的に開き、narou.rs の画面が表示されます。アドレスは http://localhost:(ポート番号)/ の形式で、ポート番号は初回起動時に自動で決まり、次回以降も同じ番号が使われます

narou.rs Web UI のトップ画面。上部にメニュー、中央に黒いログ表示、下に小説リストが並ぶ

ここまでの確認: ブラウザに「Narou.rs WEB UI」の画面が表示される


6. ★ 出力を EPUB に設定(必須)

画面右上の「⚙ オプション」→「環境設定…」を開きます。

オプションメニューを開いたところ。先頭の「環境設定...」を赤枠で強調

「一般」タブの最上部にある「device(変換、送信対象の端末)」を「EPUB」に変更し、右上の「設定を保存」を押します。

narou.rs の環境設定画面。device が EPUB に設定され、右上に設定を保存ボタンがある

この設定を行わないと EPUB は出力されません。 Kindle など特定の端末で読む場合はその端末名を選んでも構いませんが、迷ったら EPUB を選んでください。

「← 小説リストに戻る」で元の画面に戻ります。

ここまでの確認: 環境設定を開き直すと device が EPUB になっている


7. 小説の登録と EPUB の取り出し

画面左上の「Download」ボタンを押すと、URL の入力画面が開きます。読みたい小説のページ(小説家になろう・カクヨムなど)の URL を貼り付けて「ダウンロード」を押してください。

ダウンロード入力ダイアログ。URL 入力欄とダウンロードボタンを赤枠で強調

ダウンロードから EPUB への変換までが自動で進みます。完了すると小説がリストに追加されるので、「保存先」列のフォルダボタンを押すと、変換された .epub ファイルの保存先フォルダが開きます。

小説リストに登録された作品の行。保存先のフォルダボタンを赤枠で強調

EPUB の保存先は C:\Tools\narou-novels\小説データ\(サイト名)\(作品名)\ です。この .epub ファイルをお使いのリーダー(スマートフォンのアプリや Kindle など)に転送すれば読めます。

Point: 連載の続きが公開されたら、「Update」ボタンを押してください。新しい話を取得して EPUB を作り直します。

ここまでの確認: 保存先フォルダの中に .epub ファイルがある


PATH への登録(任意)

毎回 C:\Tools\narou\narou_rs.exe と入力する代わりに、narou_rs だけで呼び出せるようにする設定です。なくても本ガイドの手順はすべて動作します(narou.rs 公式 README は PATH 登録を前提に説明していますが、本ガイドのフルパス実行でも動作は同じです)。

設定手順を見る

PowerShell に次の 2 行をそのまま貼り付けて Enter を押し(実行するのは 1 回だけ)、PowerShell を開き直します

$narouPath = "C:\Tools\narou"
[Environment]::SetEnvironmentVariable("Path", [Environment]::GetEnvironmentVariable("Path", "User") + ";" + $narouPath, "User")

以降は新しく開いた PowerShell で narou_rs web のように短く入力できます。

元に戻すには: スタートボタン → 「環境変数」と入力 → 「アカウントの環境変数を編集」→ 上段の Path を選んで「編集…」→ C:\Tools\narou の行を選んで「削除」→ 「OK」で閉じます。


困ったときは

症状 対処
VCRUNTIME140.dll が見つかりません」と表示される Visual C++ 再頒布可能パッケージをインストールしてください → 手順 3
narou_rs が「認識されません」と表示される フルパス(C:\Tools\narou\narou_rs.exe)で実行してください。短く呼びたい場合は PATH への登録(任意)を参照してください
「Windows によって PC が保護されました」と表示される narou_rs.exe をダブルクリックで起動した場合などに表示されることがあります。SmartScreen 警告の回避方法と同じ手順で回避できます
変換時に Java 関連のエラーが出る Java がインストールされているか確認してください → 手順 1
変換はされるが .epub ファイルが見つからない device が EPUB になっているか確認してください → 手順 6
初期化したのに Web UI に反映されない・小説リストが空 別のフォルダでコマンドを実行した可能性があります。コマンド入力画面の行頭に C:\Tools\narou-novels と表示されているか確認してください → 手順 4
ファイアウォールの許可画面が表示された 「アクセスを許可する」を押してください(localhost で動作するだけで、外部には公開されません)

参考リンク


情報更新日: 2026-08-01 | 本記事は narou.rs 公式ドキュメントではありません